バリアフリーとは、例えば建物の段差をなくすなど、人々が生活をする上で障害となるものを取り除くという意味があります。これはしばしば、健常者側の身勝手な解釈により、物質的な捉え方に偏ってしまいがちです。

​

　そんな中、よりよい共生社会を目指す上でさらに重要な部分があることに気づかされます。

それは「心のバリア」です。人は誰もが違う存在であることが素晴らしいにも関わらず、それが原因で、心のバリアを作ってしまいます。結果、それが差別や偏見を招き、様々なたくさんの可能性を自ら閉ざしてしまいます。

最悪の場合、人は憎しみ合い、争いを引き起こしてしまうことは過去の歴史が教えてくれている通りです。

​

　またそのたびに、人々はたくさんの血や涙と引き替えに、負の連鎖を乗り越えてきた歴史もあります。

皮肉にも、その歴史が紡ぎあげてきたもの・・・それこそが文化であり、芸術であり、そして、音楽です。

これは連綿と繋がれてきた命のバトンとも言うべきものです。

​

　しかし人間とは悲しい性、忘れやすい生き物です。あの日交わした約束も、未来に誓ったやさしさも。

 

 

　時代は警鐘を鳴らしています。

​

​

　そして、日々の雑踏の中ではその音が聴こえづらい世の中でもあります。

だからこそもう一度、そして何度でも、耳を澄まして聴いてほしい。

愛と平和の鐘の音を・・・

聴こえなくても構わない、心の耳で聴いてほしい。

 

　愛と平和の音楽祭はそんな “音楽のチカラ” に想いを託し

メッセージを放ちます。

これは全世界に向けたバリアフリー宣言なのです。

​

　これからは多様性の時代。 様々な違いを認め合い、新たな価値を創造していく時代です。 愛と平和の音楽祭は様々な垣根を飛び越えます。 国籍、ジャンル、年代、障害の有無など様々なクロスオーバーに挑戦していく、

“オンリーワンの音楽フェス“ としてチーム一丸、世の中に貢献していくことをここに誓います。